鍼灸とマッサージの違いは何?効果や持続について解説!
肩こりや腰痛の改善には欠かせない、鍼灸とマッサージ。
違いについてなんとなくイメージはできると思いますが、具体的によくわからない方も多いはず。
このブログでは違いや効果などについて詳しく説明します☆
鍼灸、マッサージをするための資格は?
鍼灸とは「鍼」「灸」を用いた施術方法です。
鍼をするには「はり師」、灸をするには「きゅう師」のそれぞれ資格を取る必要があります。
マッサージは、手や指などの施術者の体を使って施術をします。
あん摩マッサージ指圧師という資格が必要です。
どちらも専門的な知識が必要で、国家資格です。
鍼灸とマッサージはどこにアプローチができる?
鍼灸とマッサージでは、そもそも刺激が届く深さが異なります。
鍼が特に深部まで刺激をすることができ、筋肉層に直接鍼を届かせます。1番深くて骨膜まで刺激できます。
灸は主に熱刺激を与えるもの。
「熱の鍼」と言われることがあり、ツンとした鋭い熱さを深部に届ける施術もあります。
マッサージは筋肉を主に刺激します。
鍼は筋肉に直接するのに対して、マッサージは体の表面からしか刺激できないため、揉まれるような感覚です。
鍼灸は何に効果がある?〜WHOで認められる鍼灸の適応症状〜
WHO(世界保健機構)では、次に掲げる疾患に鍼灸治療が 適応であることを認めています。
●神経系
神経痛(三叉、肋間、坐骨など)、頭痛、歯痛、ヘルペス、顔面神経麻痺、しびれなど
●運動器系
五十肩、むち打ち症、頸肩腕症候群、腰痛症、ギックリ腰、椎間板ヘルニア、変形性膝関節症、関節炎、リウマチ、肩こり、寝ちがい、筋肉痛、捻挫、テニス肘、腱鞘炎など
●消化器系
胃炎、胃下垂症、胃酸過多症、胃痙攣、胃・十二指腸潰瘍、口内炎、慢性肝炎、胆石症、慢性腸炎、便秘、下痢、痔疾など
●循環器系
高血圧症、低血圧症、心臓神経症、動悸、浮腫、冷え性など
●内分泌系
糖尿病、甲状腺機能障害、など
●呼吸器系
風邪、扁桃炎、咽頭炎、気管支炎、喘息、咳など
●泌尿器系
慢性腎炎、膀胱炎、ネフローゼ、前立腺肥大など
●感覚器系
眼精疲労、仮性近視、白内障、鼻炎、副鼻腔炎、耳鳴り、メニエール症候群、めまいなど
●婦人科系
生理痛、月経異常、乳腺症、更年期障害、冷え、のぼせ、つわりなど
●小児科系
小児喘息、夜尿症、夜泣き、かんの虫、消化不良、虚弱など
●その他
自律神経失調、不眠症、ストレス性疾患、心身症、アレルギー、アトピー性皮膚炎、慢性疲労、成人病の予防
このように、鍼灸は肩こりや腰痛だけではなく、病院で診断された疾患にも適応すると認められています。
マッサージは何に効果がある?マッサージの適応症状
マッサージ指圧の適応となる症状は以下の通りです。
・筋肉や腱、軟部組織の痛み・萎縮・拘縮
・骨折・脱臼・捻挫・脳卒中の後遺症
・末梢神経の痛み・麻痺・痙攣
・慢性的な便秘や消化機能の低下
・局所的な鬱血(うっけつ)や浮腫(むくみ)
・更年期障害や不定愁訴症候群
不定愁訴症候群とは、病院で検査をしても異常が見られないのに自覚症状があること。
鍼灸との違いは、マッサージの効果は主に筋肉に関与する症状の改善です。
鍼灸とマッサージ,効果の持続はどれくらい持つ?
鍼灸は深部に鍼を刺入して、筋繊維などに傷をつけます。そこが修復されるまでは効果の持続があるため、およそ数日〜1週間ほど効果は続きます。
また、鍼灸には気・血・水の流れを整える作用もあるため、効果が持続されやすいとも言われます。
肩こり腰痛に鍼灸とマッサージどっちの方がいい?2つの選びかたもお伝え!
簡単にいえば、
根本からコリを取りたいなら鍼灸。
ほぐされて癒されたいならマッサージ。
マッサージだけでは正直なところ、根本のコリはほぐれません。
鍼灸でコリを直接アプローチをすることができるので、本当に改善したい!治したい!と思うなら鍼灸がおすすめ。
疲れた体を癒したい、リラックスしたいという方にはマッサージがおすすめです。
程よい力加減でほぐしてもらうのは筋肉が緩まりやすく、体のスッキリ感が得られます。
最も理想的なのは、鍼灸とマッサージを一緒に受けること。
マッサージでほぐしきれない場所や、触った上でここには鍼灸が必要だなと思ったところに施術をします。
そうすることで、体は更にスッキリするのです。
最後に
当サロンでは、体の鍼とマッサージを組み合わせたメニューをご用意しております。
こちらはご自宅への出張、上野芝サロン、どちらでも受けていただけます。
日頃の体の疲れは放置せず、定期的にメンテナンスしてくださいね☺️